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映画『グリーンブック』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『グリーンブック』です。
ジャマイカ系アメリカ人のピアニストと、彼の運転手とボディガードを務めた男の物語です。
映画『グリーンブック』は実話を元にした映画となっています。
アカデミー賞を受賞している映画で、作品賞・助演男優賞・脚本賞の3部門で受賞するという快挙を成し遂げています。
胸が痛くなりつつも心が温まる秀逸な作品です。
それでは『グリーンブック』の映画紹介です。
映画『グリーンブック』は2018年にアメリカ公開され、2019年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は130分。
監督はピーター・ファレリー監督。
『メリーに首ったけ』『Mr.ダマーシリーズ』などを監督しています。結構コテコテのコメディを撮っている監督なんですよね。
《キャスト》
トニー・リップ・ヴァレロンガ…ヴィゴ・モーテンセン
ドクター・ドナルド・シャーリー…マハーシャラ・アリ
ドロレス・ヴァレロンガ…リンダ・カーデリーニ
オレグ…ディメター・マリノフ
ジョージ…マイク・ハットン
ルディ…フランク・ヴァレロンガ
キンデル…ブライアン・ステパニック
アミット…イクバル・セバ
ボビー・ライデル…ファン・ルイス
ほか。
映画『グリーンブック』ネタバレ・あらすじ
舞台は1960年代のニューヨーク。
口が達者なことでリップという愛称で呼ばれているイタリア系アメリカ人のトニー・ヴァレロンガ(ヴィゴモーテンセン)は、用心棒としてクラブに雇われていました。
トニーには家族がいて用心棒の仕事で家族を養っていました。
しかしクラブが改装工事に入ることになり、食い扶持を失ってしまうことになったトニーは新たな仕事を探すことになります。
そんなトニーにドライバー兼ボディーガードの仕事の話が舞い込みます。
面接に行った時はジャマイカ系アメリカ人のピアニストであるドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)と出会い、仕事の内容や給料の話をします。
シャーリーは未だに黒人への差別が残っている南部へのコンサートツアーを予定していて、そのツアーに運転手兼ドライバーで同行するという仕事内容でした。
給料面でも納得したトニーはこの仕事を引き受け、ドクターシャーリーの運転手兼ボディガードとなりました。
トニーには「コンサートツアーの最中に1つでもドクターシャーリーに出演を見合わせることがないようにする」という任務が課せられました。
トニーはこの任務を全うしなければ給料をもらうことができません。
トニーはグリーンブックをもらい、ドクターシャーリーとともにコンサートツアーに出発したのでした。
グリーンブックとは人種差別が残っていた時代に、黒人が利用できるホテル・飲食店・ガソリンスタンドなどの施設が載っているガイドブックです。
トニーとドクターシャーリーはいきなり衝突しますが、最初のコンサートの地でドクターシャーリーがピアノを弾く姿を初めて見た時は、その姿に感動しました。
トニーとドクターシャーリーの不思議な関係が始まります。
トニーはドクターシャーリーが食べたことがないというケンタッキーフライドチキンを食べさせ、ドクターシャーリーはトニーにかけている礼儀や教養、手紙の書き方などを教えました。
まだまだ差別が残る時代であったため、場所によってはドクターシャーリーはひどい扱いを受けていました。
しかしドクターシャーリーは感情をあらわにすることなく、自分に差別的な扱いをした相手にもしっかりと礼儀をもって接していました。
感情的になりやすいトニーはドクターシャーリーの態度を不思議に感じながらも、2人は絆を深めていきます。
ドクターシャーリーはトニーに自分の生い立ちや現在の境遇などを心を開いて話しました。
自分が抱えている孤独についても、包み隠さずトニーに話をしました。
コンサートツアーの最中、トニーは運転中に停められたパトカーの警官を感情的になり殴ってしまい、何もしていないドクターシャーリーもトニーと一緒に留置所に入れられてしまいます。
ドクターシャーリーは音楽家である自分ののコネクションを使い羞恥心連絡を取り、地元の警察に自分たちを釈放させました。
いよいよ最後のコンサートの場所に到着した2人でしたが、ドクターシャーリーは黒人であることを理由に演奏会場のレストランで食事をすることが許されず、ひどい扱いを受けます。
ドクターシャーリーとトニーはさすがに演奏することを拒否し、その場を後にしました。
2人は食事をするために黒人が集っているレストランに行き食事をします。
置いてあったピアノでドクターシャーリーが演奏をはじめると、店内は大騒ぎになりました。
帰りの車を運転してる最中に、再びパトカーがトニーの運転する車を停車させます。
パトカーの警官に差別的発言をされた事を思い出し、2人は神妙な面持ちになります。
しかし、パトカーの警官は車のタイヤがパンクしていることを親切に教えてくれただけでした。
トニーが長時間の運転で眠気に襲われ始めたので、ドクターシャーリーが車の運転を担当します。
ドクターシャーリーはトニーを家族の待つ自宅へと送り届けました。
クリスマスの夜でした。
ドクターシャーリーは自宅に帰ると、孤独を感じずにはいられませんでした。
トニーの家では家族でクリスマスパーティーが開かれています。
するとポニーの家のインターホンが鳴り…。
感動の結末は本編をご覧ください。
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映画『グリーンブック』のその後は?
トニーとドクターシャーリーはその後も友人関係を続け、お互いが亡くなる数ヶ月前まで友情を育んでいたそうです。
映画『グリーンブック』感想・評価
映画『グリーンブック』はアカデミー賞を受賞したのも納得の素晴らしい映画です。
差別に関するひどい扱いを受けるシーンでは胸が痛くなりますが、ドクターシャーリーとトニーの関係がどこかユーモアがあることもあり、絶妙のバランスになっています。
2人の人物が主人公の場合、人間味があるのはどちらか片方のケースが多いのですが『グリーンブック』は2人とも人間味がめちゃくちゃあるんですよね。
最初の方ではドクターシャーリーはあまり人間味があるキャラクターではないのかなと思ったのですが、もしかしたらと2よりも人間味があるキャラクターです。
表に出すか出さないかの問題ですね。ドクターシャーリーを演じたマハーシャラ・アリの演技が素晴らしいです。表情ひとつで泣きそうになりますから。
僕はグリーンブックというガイドブックの存在も知らなかったので、歴史を知る勉強にもなりました。
本当に素晴らしい映画です。
ラストシーンは思わず満面の笑みになってしまいます。
自信を持ってお勧めします。
何度でも観たい映画です。
映画『グリーンブック』
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