映画『レジェンド＆バタフライ』ネタバレあらすじ感想

映画『レジェンド＆バタフライ』作品情報

今回の絶対オススメ映画は『レジェンド＆バタフライ』です。

映画『レジェンド＆バタフライ』は木村拓哉さんと綾瀬はるかさんが主演の東映70周年を記念して製作された映画です。

映画を見てみるとわかりますがかなり制作費がかかっている作品で、大掛かりなセットなども見応えのある映画となっています。

それではさっそく『レジェンド＆バタフライ』の映画紹介です。

映画『レジェンド＆バタフライ』は2023年に公開された日本映画。

詳しくはわからないのですが興行的にあまり振るわなかったようで、かなり早いペースでVODへの配信が開始されています。

監督は大友啓史監督。

『るろうに剣心シリーズ』や『ミュージアム』などを監督しています。

脚本は『コンフィデンスマンJP』など人気作の脚本を書いている古沢良太。

【キャスト】

織田信長…木村拓哉

濃姫…綾瀬はるか

明智光秀…宮沢氷魚

木下藤吉郎…音尾琢真

徳川家康…斎藤工

福富平太郎貞家…伊藤英明

各務野…中谷美紀

前田利家…和田正人

池田勝三郎…高橋努

森蘭丸…市川染五郎

丹羽長秀…橋本じゅん

滝川一益…増田修一朗

平手政秀…尾美としのり

織田信秀…本田博太郎

斎藤道三…北大路欣也

森可成…武田幸三

ほか。

映画『レジェンド＆バタフライ』ネタバレ・あらすじ

尾張と美濃の和睦のために織田信長(木村拓哉)と濃姫(綾瀬はるか)は夫婦になることになり、濃姫が信長のもとへやってきています。

濃姫は毅然とした態度で座っていて、信長は横柄な態度で酒を注ぐように濃姫に命令しました。

最初こそ信長の言うことを聞いていた濃姫でしたが、信長の子供っぽい扱いに「まるでわっぱのようだ」と呆れ、足を揉むように命令した信長に反抗し逆に信長を身動きできない態勢にしてしまいます。

信長の声に驚いた家来たちは何事かと駆けつけますが、濃姫が信長を押さえつけているのを見てさらに驚きました。

信長は濃姫の反抗的な態度に辟易し、濃姫も負けん気を発揮していため2人の間には大きな溝があるように見えます。

信長が鷹狩りに出かけようとすると濃姫が「自分なら弓だけで獲物を狩ることができる」と言い、2人は勝負することになります。

次々と鳥を弓で射ち落としていく濃姫とは対照的に、信長の弓矢は全く獲物を仕留めることができませんでした。

焦った信長は鹿を仕留めようと山の中に入って行き、これに負けじと濃姫も山の中に入っていきます。

信長は誤って足を滑らせてしまい崖から転落しそうになりますが、間一髪で濃姫が救出しました。

崖の上から海の向こうを見ていた2人は次第に打ち解け始め、海の向こうの異国に行ってみたいと夢を語った信長を見て濃姫の心に変化が訪れていました。

濃姫の故郷である美濃で事件が起こります。

濃姫の兄が父親の斎藤道三(北大路欣也)を討ってしまったのです。

斎藤道三の言い付けで信長のもとにやってきていた濃姫は自分がここにいる理由がなくなったと自害しようとしますが、信長はそんな濃姫を「自分の妻である」と説得しました。

今川勢が進行してきたことで織田軍は窮地に立たされていました。

領地を取られそうになり、信長は勝ち目のない戦にサジを投げかけています。

そんな信長に対し濃姫は発破をかけ、敵の気持ちになって作戦を考えてみるようにとアドバイスをしました。

濃姫のアドバイスにより信長は作戦を思いつき、見事に領地を守り濃姫の元に帰ってきました

武将の中で目立ってきた信長は足利義昭から一緒に京都へ行って欲しいと打診を受けます。

足利義昭が他の場所から断られ信長を誘ってきたことは信長も幹部陣もわかっていましたが、濃姫のアドバイスに従い京都へ向かうことにします。

旅の途中でスリにあった信長は盗人を追いかけ、貧しい人々が暮らす集落へとたどり着きます。

信長と濃姫は集団で襲われ、濃姫が相手の1人を斬ってしまったことでさらに戦いは激化し、濃姫と信長はなんとか空き家へと逃げ込みました。

信長に惹かれるようになっていた濃姫は信長を押し倒し、2人は結ばれました。

信長は浅井長政に裏切られピンチに陥りますが、家来たちの踏ん張りもありなんとかピンチを脱することに成功します。

信長の勢力は次第に増大していました。

戦に出るたびに命を落とす味方の兵士を見て、信長はさらに責任を感じるようになっていきます。

濃姫は信長との子供を妊娠していましたが流産してしまいます。

ショックを受ける濃姫に信長は優しい言葉をかけられず、濃姫を怒らせてしまいます。

信長は自分のために命を落としている兵士の話をし、自分が果たすべき責任を濃姫に話しました。

信長はこれまで誰も手を出してこなかった比叡山延暦寺の焼き討ちを決めます。

神仏に手を出すことは御法度とされていたため、信長のこの決断に家臣たちは慌てます。

しかし信長は明智光秀に命令し、比叡山焼き討ちを実行しました。

信長は勢力を増すごとに人間から怪物へと変貌していくようでした。

濃姫はそんな信長を見続けることができないと思い、おいとまを欲しいと願い出ます。

信長はあっさりとその場で「今ここで離縁する」と濃姫に告げました。

信長は貞家(伊藤英明)に濃姫を任せ、濃姫と貞家は山奥で暮らすようになります。

しかし、濃姫の身体は病に襲われてしまいます。

信長の進撃は止まらず、武田軍を破った信長はさらに勢力を広げていました。

しかし信長自身はだんだんと勢いをなくしていました。

顔をやつれ目もうつろな日々が続き、眠れぬ夜が続いたせいである時意識を失ってしまいます。

側近の森蘭丸(市川染五郎)からもしっかり休むように言われます。

そんな中で信長は濃姫が病に侵されていることを知り、濃姫の元へと向かいました。

病にかかっている自分の姿を見られたくない濃姫は信長と面会することを拒みますが、信長は扉を蹴り開け濃姫と対面しました。

信長は濃姫に自分のいる安土に来るように言いますが、濃姫は信長の申し出を断ります。

各部野(中谷美紀)が濃姫の元に行き、信長のやつれた顔を見るように言いあなたを必要としてるのは信長様の方だと濃姫を諭しました。

安土城にやってきた濃姫を信長は常に気にかけ、可能な限り看病するようになります。

信長はかつての狂気的な怖さを失っていて、家来たちは信長の前でも気を抜くようになります。

そんな光景を見て明智光秀(宮沢氷魚)は危機感を覚え、信長に「求心力が低下していることが徳川にバレれば足元を救われます」と助言をし、多くの家来や徳川家康(斎藤工)の前で自分を叱責してかつての恐怖心を再び家来たちに植え付けようと画策しますが、信長はやはりかつての狂気的な怖さを取り戻すことができず、家康にも芝居を見破られてしまいました。

信長は戦に出ている秀吉に加勢する前に濃姫の元を訪れます。

この戦が終わったら一緒に南蛮に行こうと濃姫に約束しました。濃姫は信長が無事に自分の元へ帰って来れるように大切にしている蛙の置物を信長に渡しました。

信長が本能寺で夜を過ごしている時に、ただの人になってしまった信長に不満を持つ明智光秀が本能寺の変を起こします。

信長は必死に応戦しますが明智軍の数が多く、あっという間に窮地に立たされます。

炎が広がる中、襖を開けて奥の間へと進んだ信長は床の間に腰を下ろしました。

万事休すといった感じで濃姫から渡された帰るの置物を見つめています。

その頃濃姫は信長が持ってきた南蛮の楽器を布団から出て弾き始めました。

信長は床に抜け道を発見し、本能寺を出て馬に乗って濃姫の元へと急ぎます。

濃姫の元に帰ってきた信長は、濃姫を連れて南蛮へと向かう船に乗り込みます。

信長と濃姫は船の中で幸せな時間を過ごし、昇る太陽を一緒に笑顔で見ていました。

果たしてこれは現実に起きている出来事なのか…？

信長が最後に見ている幻なのか…？

濃姫の運命は…？

気になる結末は本編をご覧ください。

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映画『レジェンド＆バタフライ』感想・評判

公開が始まったと思ったらかなり早くVODでの配信が始まったので驚きました。

噂で聞いただけですがかなり興行収入が良くないそうで、早めに配信をスタートしたと耳にしました。

映画『レジェンド＆バタフライ』の感想ですが、決してつまらない映画ではないのですが「もったいない」というのが率直な感想です。

ストーリー的にはどうしても有名な話なので真新しいことはありませんが、最終的に感動もしますし決して悪い物語ではないと思います。

木村拓哉さんと綾瀬はるかさんの演技も素敵でした。

木村拓哉さんも綾瀬はるかさんも年月の経過を演技でしっかり表現されていて、普通に「すごいな」と思わされる演技を披露してくれています。

木村拓哉さんに至っては狂気に包まれていく様子も目だけで表現していたり、素晴らしい演技を見せてくれています。

主演の2人の演技も素敵で物語も悪くないのに、どうしてそこまで人気が出ずに面白いと思われないのか？

これは僕の完全に個人的な感想ですが、東映ではなく東宝がこの映画を製作していたら違った結果になっていたんじゃないかと思ってしまいました。

東映の良さでもあると思うのですが、どうしても古いんですよね。

カチっとした時代劇を作るのが東映の十八番だと思うのですが、そうなると「レジェンド＆バタフライ」という横文字のタイトルも作品に似合っていない感じがしましたし、俳優陣がコミカルな演技を見せてくれるシーンもいくつかあるのですが、あまりにも作品のテイストと合っていなくて面白みを感じられませんでした。

木村拓哉さん綾瀬はるかさんのキャスティングは良かったと思うのですが、全体的にキャスティングもうまくいってるとは思えない印象です。もちろん中には素敵な人もいるのですが。

斎藤工さんとわからない風貌の徳川家康に斎藤工さんをわざわざキャスティングした意味もわからないですし、主演の木村拓哉さんと綾瀬はるかさんが強すぎたのか他の役柄のキャスティングが弱く感じてしまいました。

役に合ってない配役も多かった気がして、演じている俳優の魅力も半減してしまっていたように感じます。

「もっと豪華でも良かったのでは？」というのが正直な感想です。

大友監督はるろうに剣心シリーズなども監督しているので、監督のせいでいまいち面白い作品にならなかったとは思えません。

東映が作る映画の作風とは合わなかったんじゃないかとは正直思います。

東映独特の映画の作風と、監督やキャスト陣がやろうとしていることがあまり噛み合っていないように感じてしまいました。

こういったことから映画レジェンド＆バタフライを観て「もったいない」と感じてしまいました。

特に木村拓哉さんと綾瀬はるかさんの演技が素敵だったので、なおさらもったいなく感じてしまいました。

兵士がたくさん写っているシーンとかがなぜだか分かりませんが特に古く感じるんですよね。

東宝が製作した「レジェンド＆バタフライ」も観てみたいなと絶対ありえないことを思ったりしてしまいました。

あくまでこれは贅沢な意見なので、映画『レジェンド&バタフライ』は普通に楽しめる映画でもあります。

上映時間はちょっと長いですが、少しでも気になる方は是非鑑賞してみてくださいね。

映画『レジェンド＆バタフライ』

運命が、動き出す。

木村拓哉さんと綾瀬はるかさんの演技力について解説しているので、よかったらご覧ください。

《木村拓哉は演技が上手い？下手？演技力を評価》

《綾瀬はるかは演技が上手い？下手？演技力を評価》