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映画『オルゴール』作品情報
今回のおすすめ映画は『オルゴール』です。
『オルゴール』は歌手として活躍されている長渕剛さんの初主演映画です。
テレビドラマ『とんぼ』などで俳優としても人気を博している長渕剛さんが主演を張り、『とんぼ』で常(ツネ)を演じていた哀川翔さんも出演している映画です。
それでは『オルゴール』の映画紹介です。
映画『オルゴール』は1989年に公開された日本映画です。
上映時間は106分。
監督は黒土三男監督。
長渕剛さんとは多くの作品でタッグを組んでいる監督です。
キャストは
神崎勇次…長渕剛
神崎きよ…仙道敦子
新居翔…哀川翔
早苗…永島暎子
今里恭平…大滝秀治
仙吉…石倉三郎
阿南勝成…寺田農
田尻豊…成瀬正孝
瀬川浩…中村ゆうじ
品川…遠藤憲一
妹尾アキオ…寺島進
神田二郎…中村陽典
滝…伊藤洋三郎
竹本…奈津あつし
峰山…平田満
土門修造…中村嘉葎雄
ほか。
映画『オルゴール』ネタバレ・あらすじ
極道の世界に生きる神崎勇次(長渕剛)は路地裏で刃物を持った男から襲撃を受けます。
襲ってきた男を返り討ちにした勇次でしたが男は勇次から逃げようと逃走します。
追いかける勇次でしたが男は人通りの多い道に出るとたまたまいた幼い子供を人質に取り、勇次に近づくなと言います。
人質に取られた子供の母親が心配のあまり男に近づきます。
精神的に追い詰められている男はその母親を持っていた刃物で刺してしまいました。
この光景を見た勇次はキレて男に向かおうとしますが、男は何者かによって突然撃たれました。
男に勇次の命を取るように命じた阿南勝成(寺田農)たちでした。
男は勇次の命を取ることに失敗しさらに事を大きくしてしまったために消されたのでした。
やり切れぬ思いで勇次が自宅に帰ると、刑事の土門修造が来ていました。土門はいわゆる汚職刑事で今回の件も阿南たちから裏金をもらっているためにこれ以上追求しないことを勇次に話します。
勇次も土門にそれなりの大金を渡しました。人間クソばっかり食べてるとクソみたいな顔になっちまうぞと言いながら。
勇次は妹の神崎きよ(仙道敦子)と弟分であり舎弟の新居翔(哀川翔)と一緒に暮らしていました。翔はきよと婚約をしている関係でした。
勇次は小さい古美術店に行ってオルゴールを聴くのが日課でした。オルゴールの音色は勇次の荒ぶった気持ちを静めてくれました。
オルゴールは売り物でしたが勇次がそのオルゴールを愛しているために店主はそのオルゴールを売らずにいつも店に置いたままにしていました。
勇次の妹のきよと婚約者であり勇次の舎弟の翔は、幼稚園に来て一人の男の子を見ていました。そこには勇次の息子である蓮(れん)がいました。
勇次は刑務所に服役している時に離婚が成立し、息子の蓮と接触ができない取り決めになっていました。そんな連の様子を遠くから見ているきよと翔。
翔は兄貴分の勇次に連のことを教えようときよに言いますが、きよは翔を制し黙っていた方がいいと判断しました。
勇次は自分の命を狙った阿南の事務所を訪れました。阿南とは元々敵対していたわけではなく共にしのぎを削っていましたが、現在は敵対している関係になっていました。
阿南に食って掛かる勇次に対し阿南は写真を見せます。写真には早苗(永島暎子)が写っていて、阿南は勇次が仕切っている縄張りを譲れば子供の居場所を教えてやると勇次に言いました。
勇次は翔に蓮の居場所を見つけるように命じていました。
しかし阿南の方が連の居場所を先に見つけたことに怒り、帰宅すると翔に対して怒り狂います。きよは殴られている翔を見ていられず、勇次に蓮に会いに行こうと言いました。
蓮は周りの友達と馴染めずに一人で佇んでいました。勇次が蓮を呼び親子は話をしました。蓮は鍵を持たされていて、聞くとお父さんがいっぱいいると勇次に話しました。
蓮から話を聞いた勇次は別れた妻の早苗を待ち伏せました。すると酔っぱらって早苗が歩いてきます。
勇次は早苗に対して手を出し、母親ならしっかり蓮の面倒を見ろと早苗の現在の様子を叱責します。
しかし早苗は自分がこんな風になったのはあなたのせいじゃないかと勇次に食って掛かり、勇次は何も言い返すことができなくなってしまいました。
蓮に楽しい時間を過ごしてほしいと思った勇次はきよと翔に協力してもらって蓮を連れ出し、親子で楽しい時間を過ごしました。
しかしレストランのテラスでハンバーグを食べながら蓮と親子の時間を過ごしている勇次をヒットマンが車から狙っていました。
射殺されそうになる勇次でしたが、兄弟と言える関係の仙吉(石倉三郎)が勇次を守り勇次の命は助かりました。
勇次の存在が邪魔で仕方ない阿南は翔ときよを拉致させます。拉致されてきた翔を吊るし殴打し、阿南はさらにきよに暴行を加えようとします。
阿南を止めようと翔は阿南が何をやっても勇次には敵わないことなどをまくし立て罵倒します。
翔に言われたくないことを言われた阿南は翔に向かって銃を発砲し、翔は帰らぬ人となってしまいます。
翔ときよが拉致されていると聞いて勇次は現場へと駆け付けました。きよを見つけた勇次は必死に呼びかけます。
きよはなんとか目を開けて勇次に反応しますが、翔はもう息をしていませんでした。勇次は翔を抱き上げて翔の名前を叫び続けます。
きよはこの出来事のショックで精神に異常をきたしてしまい病院へ入院することになりました。
阿南は知人の結婚式に出席していました。阿南が頼まれていた式中の挨拶をしようと前に出る時に、日本刀を持った勇次が現れました。勇次は阿南だけを見て向かっていきます。
テンパった阿南は逃げ惑い会場のトイレへと逃げこみました。勇次は阿南を追い詰めますが、阿南は自分にはガキがいるんだと勇次に命乞いをします。
勇次は『お前なんか殺す価値もねぇ。のうのうと生き恥をさらしやがれ』と言い残し阿南の前から立ち去ります。しかし阿南は持っていた銃を勇次の背中に発砲します。
足を撃たれた勇次は鬼の形相で阿南の方を振り返ります。
『我は木偶なり。使われて踊るなり』と言葉を発した勇次は持っていた日本刀を振り降ろし阿南を絶命させました。
勇次は日本刀を隠さずに結婚式場に乗り込んでいたために現場には警察が出動して来ていました。
勇次は手錠を掛けられてパトカーに押し込まれて連行されます。パトカーで移動している最中に、一人の子供がパトカーを追いかけてきていました。
蓮でした。
勇次は警官にパトカーを止めるように頼みますが、パトカーはそのまま走り続けます。
業を煮やした勇次は警官たちを…。
勇次と蓮は…?
本編をご覧ください。
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映画『オルゴール』感想・評価
『オルゴール』は当時長渕剛さんのファンだったので観た映画でした。
テレビドラマ『とんぼ』のキャストが多く出演されていて、『とんぼ』を見ていた人たちには感慨深いものがあるのではないかと思います。
逆に役柄とかが被ってしまう可能性もありますが。
以前記事にも書いたことがあるのですが、現在の筋肉隆々の長渕剛さんよりもこのころの長渕剛さんの方が僕は好きで、こういった役柄を演じる上でも痩せているからこそ出せる狂気の空気感をまとっていていて、よっぽどこの頃の方が威圧感などを感じるのです。
そしてこの映画で『われは木偶なり 使われて踊るなり』という言葉を知った僕はすっかり好きな言葉になったのです。
個人的にはラストはしっかり感動できますし、ストーリーも結構ドキドキする展開なので見応えもある映画だと思っています。
長渕剛さんのファンの方はもちろんそうじゃない人にも一度は観て頂きたい映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
映画『オルゴール』
激烈な痛みが、いまコメカミを突きぬける。