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映画『昭和歌謡大全集』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『昭和歌謡大全集』です。
『昭和歌謡大全集』は村上龍さんの小説を映画化した作品です。
かなりぶっ飛んでいる内容ではあるものの、日常感の中で巻き起こる争いにどこか身近さを感じてしまう秀逸な作品です。
そしてかなりの豪華キャストが集結している映画でもあります。
それでは『昭和歌謡大全集』の映画紹介です。
映画『昭和歌謡大全集』は2003年に公開された日本映画です。
上映時間は112分。
監督は篠原哲雄監督。
『月とキャベツ』『洗濯機は俺にまかせろ』『天国の本屋〜恋火』『深呼吸の必要』『真夏のオリオン』などを監督しています。
キャストは
イシハラ…松田龍平
スギオカ…安藤政信
ノブエ…池内博之
ヤノ…斎藤陽一郎
スギヤマ…村田充
カトウ…近藤公園
スズキミドリ…樋口可南子
タケウチミドリ…森尾由美
トミヤマミドリ…細川ふみえ
イワタミドリ…鈴木砂羽
ヤナギモトミドリ…内田春菊
ヘンミミドリ…岸本加世子
スガコ…市川実和子
サカグチ…古田新太
金物屋の店主…原田芳雄
刑事…寺田農
自転車屋…ミッキーカーチス
パイロット…津田寛治
内田朝陽
木下ほうか
黄川田将也
眞島秀和
ほか。
映画『昭和歌謡大全集』ネタバレ・あらすじ
イシハラ(松田龍平)たちは男6人で集まっては衣装などを着て、昭和の歌謡曲を歌うというパーティーを催していました。
その中にスギオカ(安藤政信)という青年がいました。
スギオカが外出をしようとすると自分の自転車がパンクしていたため仕方なく歩いて出かけます。
歩いている最中にすれ違ったおばさんにスギオカは声を掛けましたが、おばさんはスギオカを不審者だと思い、思わず大声を出して騒ぎだしてしまいます。
スギオカはそんなおばさんの喉元を持っていたナイフでいきなり切りつけてしまいます。おばさんの喉元からは鮮血が噴出しスギオカは返り血を浴びます。
亡くなったおばさんはヤナギモトミドリ(内田春菊)という女性でした。
ヤナギモトミドリが路上で絶命しているところを通りかかったヘンミミドリ(岸本加世子)が発見します。
ヤナギモトミドリの死をヘンミミドリを始めとした5人のおばさんたちが悲しんでいます。彼女たちはミドリという名前を持つおばさんたちで、全員離婚歴があるという共通点も持っていました。
彼女らはミドリ会という会を作って普段から集まっていました。ヘンミミドリはヤナギモトミドリが殺害されたのは犯人がおばさん扱いをして馬鹿にしたからだと怒りを募らせます。
イシハラを始めとしたメンバーがいつものように集まっていると、イシハラが1人のおばさんを殺害したことをみんなに話しました。イシハラの話を聞いたメンバーは爆笑して盛り上がっていました。
ヘンミミドリはヤナギモトミドリが殺害された現場で手掛かりとなりそうなピンバッジを発見しました。
子供のいるトミヤマミドリ(細川ふみえ)はそのピンバッジが、駄菓子屋さんにあるゲームで高得点を出すともらえるピンバッジだと気づきます。
そしてその駄菓子屋のゲームで高得点を出していたのは、スギオカという専門学校に通う青年だということを突き止めました。
ミドリ会のメンバーはスギオカに復讐をしようと作戦を立てます。
スギオカが人気のない通りで立小便をしていると、原チャリに乗ったイワタミドリ(鈴木砂羽)が現れました。
イワタミドリはモップの先に包丁を装着した武器を手に持っていて、立小便をしているスギオカをその包丁で刺しました。スギオカは用を足しながらもんどりうって倒れ、そのまま絶命しました。
ヤナギモトミドリの復讐を果たしたミドリ会のメンバーは歓喜します。
しかし今度はスギオカの仲間のイシハラたちがスギオカを殺したのはヤナギモトミドリの仲間であると確信し、復讐をしようと話し始めました。
イシハラとノブエ(池内博之)がスギオカが殺された現場に行くと、スガコ(市川実和子)という女性が現れます。スガコは事件を目撃していて犯人を知っていました。
スガコはミドリ会が雑誌に取り上げられた時の雑誌をイシハラに見せました。
復讐を果たすべくイシハラたちは古道具屋へと行き武器を購入します。トカレフという銃を入手しました。
イワタミドリはある夜クラブで若い男におばさんであることをバカにされ、悔しくて神社で1人で泣いていました。
そこへトカレフを持ったイシハラの仲間のヤノ(斎藤陽一郎)が現れ、イワタミドリの頭を撃ち抜きました。
イワタミドリが殺害され、ミドリ会のスズキミドリ(樋口可南子)とヘンミミドリがスギオカの殺害現場に赴くと、スガコが現れます。
スズキミドリが今回の一件の一連を話すと、スガコは聞いていたイシハラの電話番号をスズキミドリに教えました。
ミドリ会のメンバーは作戦会議を兼ねて旅館に泊まりに来ていました。
人数は4人に減っていました。その旅館は昔不倫相手と来た旅館なのだとスズキミドリはみんなに話しました。
そしてミドリ会はスズキミドリの知人のサカグチ(古田新太)から米軍が置いていったというミサイルをもらいました。
一方スギオカの復讐を果たしたイシハラたちは元の退屈な生活に戻っていました。
イシハラの部屋から見える部屋の人間が踊り狂っているのを見て、イシハラたちは外に出て屋外パーティーをしようと車に乗って外出をします。
海につくと音楽をかけて持ってきている衣装を着て踊り狂います。そんな様子をミドリ会のメンバーが見ていました。奇妙な衣装を着て騒いでいるヤノたちを見てミドリ会のメンバーは本気で気味悪がりました。
そしてスズキミドリは彼らがパーティーをしている中にサカグチからもらったミサイルを撃ち込みました。
そのままミドリ会のメンバーは覆面をつけてナイフを片手にイシハラたちに近づきます。ノブエは焦りイシハラに早く車を出すように急かしましたが、イシハラは焦る様子もなく車を出そうとしません。
車の窓を叩き割ったヘンミミドリがそのままノブエを刺し、ノブエは絶命します。
イシハラはこれでも焦った様子はなく、襲ってきたおばさんの覆面を剥がすと、一発やりませんか?と誘いました。イシハラの奇怪な行動にヘンミは思わず怯えました。
その隙にイシハラは車を発車させその場から去っていきました。
イシハラは警察で取り調べを受けます。そしてなぜ自分だけが生き残っているのかと自分を責め続けました。
イシハラはスギオカの殺害された場所へと再び赴きました。そこにスガコが現れ、イシハラを優しく抱きしめました。
イシハラはとトカレフを買った古道具屋へと行き、店主(原田芳雄)に爆弾が欲しいと話しました。店主はイシハラに核爆弾の作り方を教えてあげました。
作り方を聞いたイシハラは潰れた工場に籠って1人核爆弾を作りました。
イシハラは完成させた核爆弾を積んでヘリコプターに乗り込み…。
待ち受ける結末は…?
続きは本編をご覧ください。
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映画『昭和歌謡大全集』感想・評価
村上龍さんの原作『昭和歌謡大全集』を先に読んでいた状態で当時映画を観ました。
公開前からあまりのキャストの豪華さにテンションが上がっていたために、原作と比較したりすることもなくとにかく映画を楽しんだという記憶があります。
安藤政信さんが結構早く死んでしまうので、安藤政信ファンの僕としてはそこが残念でしたが、雑誌のインタビューで安藤政信さん自身も思ったより自分が早く死んで出番が終わってしまうからびっくりしたと話していました。死に際はすごく印象的ですが。
当時の若手俳優が豪華に出演していますが、今残っている俳優たちと考えるとやはり甘い世界ではないということも実感します。
そしてミドリ会を演じたおばさんたちのキャストの豪華さも半端じゃなくて…。これだけぶっ飛んだ物語の映画によくこれだけの豪華キャストが集まったなぁと今でも思います。
以前仕事で村田充さんとご一緒させてもらった時に、『僕昭和歌謡大全集』観てたんですよ~と話したら村田充さんが懐かしいなぁ~と仰られていて、しかも村田充さんの数ある作品の中で僕が『昭和歌謡大全集』を言ってきたので驚いている感じでした。ちなみにすっごくいい人です。
あらすじを読んで頂くとわかると思いますが、かなりぶっ飛んだストーリーです。
ただ見る価値はある映画だと思います。
おすすめ映画です。ぜひ。
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