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映画『セントオブウーマン』作品情報
今回のおすすめ映画シリーズは『セントオブウーマン/夢の香り』です。
映画『セントオブウーマン/夢の香り』はアルパチーノがアカデミー主演男優賞を受賞した映画です。
受賞するにふさわしい演技で観る者の心を震わせてくれます。
映画自体も心を揺さぶるヒューマンドラマとなっています。
それでは『セントオブウーマン/夢の香り』の映画紹介です。
映画『セントオブウーマン/夢の香り』は1993年に日本公開されたアメリカ映画です。
監督はマーチン・ブレスト監督。
『ミッドナイトラン』『ビバリーヒルズコップ』『ジョーブラックをよろしく』などを監督しています。
キャストは
フランク・スレード中佐…アル・パチーノ
チャーリー・シムズ…クリス・オドネル
トラスク校長…ジェームズ・レブホーン
ドナ…ガブリエル・アンウォー
ジョージ・ウィリス・ジュニア…フィリップ・シーモア・ホフマン
ハリー・ハヴマイヤー…ニコラス・サドラー
カレン・ロッシ…サリー・マフィ
ランディ・スレード…ブラッドリー・ウィッドフォード
W.Rスレード…リチャード・ヴェンチャー
マニー…ジーン・キャンフィールド
ゴア巡査…ロン・エルダード
クリスティーン・ダウンズ教諭…フランセス・コンロイ
ほか。
映画『セントオブウーマン/夢の香り』ネタバレ・あらすじ
ベアード高校はアメリカでも屈指の名門高校です。
名門だけあって通っている生徒の多くは裕福な家庭の子供たちでした。
そんな名門ベアード高校に田舎から出てきたチャーリーシムズ(クリスオドネル)も通っていました。
チャーリーはベアード高校には珍しい苦学生でした。
チャーリーは休暇中に仕事にありつきます。
感謝祭の休暇中に旅行のために家を留守にする夫人から、盲目の叔父フランクスレード中佐(アルパチーノ)のお世話をする仕事を依頼されたのでした。
早速フランクと対面したチャーリーでしたが、フランクは非常に気難しい性格でチャーリーは初対面でこっぴどく罵られてしまいます。
フランクは現在は退役している元軍人でした。
フランクはチャーリーだけでなく家族にも厳しく当たっていて、姪っ子にまでも厳しい言葉をぶつけていました。
この光景をみたチャーリーはとても自分には務まらないと思いますが、夫人はなんとかお願いしたいと懇願してきます。
断り切れないチャーリーは乗り気じゃないままフランクのお世話をするという仕事を引き受けることになりました。
休暇が始める直前の日、チャーリーは級友のジョージウィリスジュニア(フィリップシーモアホフマン)と学校の友達がいたずらを仕組んでいるところを目撃します。
このいたずらによってトラスク校長(ジェームズレブホーン)が被害に遭ってしまいます。
憤慨したトラスク校長はチャーリーとジョージが目撃者と知り犯人である生徒たちは誰なのかを質問します。
ジョージはいたずらを行った生徒たちと仲が良かったので知らないふりを通していました。
するとトラスク校長はチャーリーに対して犯人を教えればハーバード大学の推薦を約束すると交換条件を出しました。
チャーリーはそれでも口を割ることはありませんでしたが、トラスク校長は答えを週末まで待つとチャーリーに告げました。
トラスク校長言葉にチャーリーに心は揺れ動いていました。
感謝祭の休暇が始まり、約束通りフランクの元にやってきたチャーリーでしたが、いきなり予想外の展開が待っていました。
フランクは家族が旅行に出かけると旅支度をはじめニューヨークに旅立つことを告げます。
ニューヨークはフランクにとって思い出の街ということでした。
飛行機に乗り込むチャーリーとフランク。
ファーストクラスに搭乗し優雅な時間を過ごすチャーリーでしたが、頭の中にはトラスク校長の話があり葛藤していました。
悩むチャーリーとは対照的にフランクは上機嫌で、チャーリーに対していろいろ教育してやると元気な様子でした。
ニューヨークに降り立ったフランクとチャーリーでしたが、フランクはチャーリーが何か悩みを抱えていることに感づきます。
チャーリーはフランクに自分の抱えている悩みを打ち明けます。
するとフランクも自分のニューヨークでの予定をチャーリーに話しました。
フランクのニューヨークでの予定は兄と会う事と女性を抱くこと、そして自らの頭をホテルの部屋で撃ち抜くことでした。
フランクの話すスケジュールを聞いたチャーリーはとても本気にできずにいましたが、フランクならやりかねないという思いも出会ったばかりなのに感じていました。
フランクはそんな雰囲気を漂わせている人でした。
すぐに帰る予定のチャーリーでしたが、フランクの画策によってそのままニューヨークに滞在することになります。
次の日チャーリーもフランクと一緒にフランクの兄を訪ねることになります。
チャーリーはジョージと電話で話し、ジョージから証言をしないように言われます。
事態を知ったフランクはジョージに証言をさせる方法をアドバイスします。
しかしチャーリーはまだ葛藤したままで、2人はフランクの兄の家へと向かいました。
フランクの兄の家に着いた2人でしたが、兄と兄の家族はフランクにを温かく迎えることはなく、それどころかあからさまに迷惑そうな雰囲気を醸し出していました。
フランクの甥っ子もフランクに対して冷たくあたっているほどでした。
フランクはそんな兄家族の対応に我慢している様子でしたが、チャーリーに対して甥っ子が侮辱した時にフランクは怒り、甥っ子に手を出してしまいます。
フランクは自分を罵り、兄の家を後にしました。
翌朝、フランクが銃を扱っているのを目撃したチャーリーは真っ青になり弾丸を取り上げます。
フランクがホテルの部屋で自分の頭を撃ち抜くと言っていたのを聞かされていたからでした。
しかしこの時フランクはただ単に軍人にの頃を思い出して銃を分解していただけで他意はありませんでした。
チャーリーとフランクは再びチャーリーの抱えている悩みについて話しました。
証言をすることを拒みたいと考えるチャーリーでしたが、フランクはトラスク校長が出してきた交換条件をのむべきだと自分の考えを述べました。
チャーリーはますます悩みを膨らませていきました。
レストランに行ったフランクとチャーリー。ここでフランクは石鹸の香りを漂わせる女性の存在に気が付きます。
さらにフランクはその女性がチャーリーのタイプであることも感じ取ります。
フランクはチャーリーのために一肌脱ごうとその女性に近づき、石鹸の銘柄を当てて女性を驚かせます。
その後フランクはその女性と仲良くなろうと会話を楽しみます。
会話は盛り上がりフランクは女性が興味を持っているというタンゴを踊り、見事なタンゴにレストランは盛大な拍手に包まれます。
しかしその女性には恋人がいてその後恋人と去っていきました。
その女性に心惹かれていたチャーリーでしたがフランクの奮闘も虚しく恋破れてしまいました。
その後、フランクはニューヨーク旅行の目的の1つである女性を抱くという目的を果たします。
残す目的は自分の頭を撃ち抜くことだけになりました。
フランクはその目的も実行しようとしますが、チャーリーが指をくわえて見ているはずもなくなんとか思い留まらせようと、フランクが好きだというフェラーリでドライブする提案を出します。
ドライブに出発するフランクとチャーリー。
最初こそ穏やかにドライブは楽しんでいましたが、途中からフランクがハンドルを奪ったりでスリルに満ちたドライブになります。
命の危険を感じるチャーリーでしたが、フランクはとても喜んでいて笑顔を浮かべていました。
しかしドライブを終えて部屋に戻ったフランクは無気力な状態になってしまっていました。
チャーリーは買い物のためにフランクを残して一旦部屋を出ますが、胸騒ぎがして部屋に戻ります。すると部屋には軍服を着たフランクが銃を手に立っていました。
チャーリーはフランクの銃の弾丸を持っていましたが、フランクは他の弾丸を用意していました。
フランクの自殺をどうにかして止めようとするチャーリーでしたが、フランクはそんなチャーリーに銃を突きつけてチャーリーに生きる理由は何かと質問します。
チャーリーは追い詰められながらタンゴとフェラーリの運転と答えます。
フランクはこのチャーリーの答えを気に入りその日の自殺を中止することにしました。
フランクはチャーリーに自分の夢を語ります。
フランクの夢は夢の香りがする女性と出会い愛を深める事でした。
フランクはその夢を糧にして生きていたのでした。
そして帰りの飛行機に乗るためにフランクとチャーリーはバタバタと帰路につくのでした。
ニューヨークから戻ったチャーリーは学校生活に戻ることになりますが、トラスク校長が証言をさせるための集会を用意していました。
学校には物々しい雰囲気の証言台が用意されていて、全校生徒たちも集められています。
証言をしない方向にもっていきたいジョージは権力を持っている父親を連れて集会に来ていました。
味方のいないチャーリーをフランクは心配します。
車でチャーリーを学校まで送りました。
壇上の証言の場にジョージもいて、ジョージには父親が同伴していました。
チャーリーも証言台へと向かいます。
全校生徒が注目していてチャーリーは大きなプレッシャーを感じていました。
集会がスタートする直前、チャーリーの親の代理としてフランクが現れました。
集会がスタートしジョージはあいまいにごまかした証言で同級生を売ることを避けました。
これに対してチャーリーは証言自体を拒否しました。
ハーバード大学への推薦を確約されるとしても、同級生を売るような真似はチャーリーにはできませんでした。
校長はこのチャーリーの行動に激怒し、虚偽の証言をしたということでチャーリーの退学処分を提案します。その様子を見ていたフランクが大声を出します。
『友人は守ったぞ!!』というフランクの大声が会場に響き渡ります。
フランクはそのまま持ち前の毒舌でジョージや犯人である生徒たち、トラスク校長のことを叱責します。
そして甘い誘惑に乗ることなく友達を守る選択をしたチャーリーこそ高潔な魂を持った人間だと説きました。会場は拍手喝采となり大盛上りとなります。
結果的にチャーリーは何も問われず解放され、いたずらを行った生徒たちは処分を受けることとなりました。この結論に会場は再び大歓声に包まれました。
集会を終えたフランクとチャーリーは学校を出ます。
そこへ1人の女性教師がフランクの元へやってきました。
女性教師はフランクの言葉に感動したことを伝えました。
フランクはその女性がつけている香水を言い当てます。
そして女性教師にこれでいつでも君のことを探せると言い残し去っていきました。
帰宅したフランクとチャーリーは再会を誓い別れます。
フランク自身にもチャーリーによって変化が訪れていました。
フランクに訪れた変化とは…?
結末は本編をごらんください。
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映画『セントオブウーマン/夢の香り』感想・評価
映画『セントオブウーマン/夢の香り』は言わずと知れた名作で多くの人に愛されている映画です。
特筆すべきは全校集会でのアルパチーノ演じるフランクの演説シーンで、アルパチーノの熱量が凄まじい圧巻の演技で、アカデミー賞受賞も大いに納得の演技を魅せてくれています。
またアルパチーノ演じるフランクの『フーアー!!』という発声も、『セントオブウーマン/夢の香り』を観た人は間違いなく印象に残っていることと思います。
思わず真似してしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。
映画『いまを生きる』のような学校生活の描写もありつつ、青春真っただ中の青年が抱える悩みと悩みからの解放、人生に疲れた人間が生きる力を取り戻していくことになる様子、そんな結果をもたらす2人の触れ合いが観る者を大いに感動させてくれます。
生きる元気をくれる映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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