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映画『疾風ロンド』作品情報
今回の絶対おすすめ映画シリーズは『疾風ロンド』です。
映画『疾風ロンド』はそこまで絶対観るべき映画ではないのですが、観て損はない映画です。
というか日本映画の商業的な映画としてはかなりいい方ではないかなぁと思います。
原作が東野圭吾ですし。東野圭吾さんは俳優時代にもかなり読んでいた作家さんです。
最初はかなり売れてて有名すぎて手を出さなかったのですが、読んでみたらやはり面白くて見事にハマってしまいました。
やはり売れるのには理由がありますよね。面白いから売れる。あるべき姿だと思います。
そんな東野圭吾さん原作の映画という事で期待感はかなり高まった状態で鑑賞させて頂きました。
しかも主演は阿部寛さんですし、どうしたって期待してしまいます。
それでは『疾風ロンド』の映画紹介です。
映画『疾風ロンド』は2016年に日本公開された日本映画です。
上映時間は109分。
監督は吉田照幸。
キャストは
栗林和幸…阿部寛
根津昇平…大倉忠義
瀬利千晶…大島優子
折口栄治…ムロツヨシ
折口真奈美…堀内敬子
葛原克也…戸次重幸
高野誠也…志尊淳
ホテルフロント…野間口徹
高野由美子…麻生祐未
警察官…生瀬勝久
ワタナベ…堀部圭亮
係員…田中要次
バス運転手…菅原大吉
山野…でんでん
東郷雅臣…柄本明
他。
映画『疾風ロンド』ネタバレ・あらすじ
研究所の医科学研究員であった葛原(戸次重幸)はK-55と言われる生物兵器を開発してしまう。
K-55の開発によって研究所の所長である東郷(柄本明)は開発者の葛原に解雇を言い渡します。
そんな危険な開発を行う研究員を置いておけないという保身からでした。
不当な解雇に怒った葛原はK-55を研究所から持ち出し、雪山のある場所に隠してしまいます。目印は埋められた場所にある木にくくりつけたテディベアのぬいぐるみ。
葛原はこの生物兵器を盾に所長の東郷に三億円を要求するメールを送ります。目印となっているテディベアには発信機が付けられていて、その受信機は葛原が持っていると。
あまりの危険な事態に研究所の責任者である栗林(阿部寛)は警察に届けるべきだと進言する。しかし東郷はその提案を断固として拒否。表沙汰にはしたくないという相変わらずの保身からでした。
緊迫した空気の中、電話が鳴り響きます。警察からでした。
もうバレているのかと一瞬思った東郷でしたが、電話の内容は葛原の死亡を報告する者でした。葛原は車が故障し外に出た時に車にはねられて亡くなってしまいました。
葛原には身寄りがいなかったため勤め先だった研究所の東郷と栗林が警察に赴きます。遺体を確認し、葛原の荷物の中からデジカメと受信機を見つけ、二人は持ち帰ります。
デジカメのデータから雪山の写真を見つけ、栗林はスノボ好きの息子の力を借りて野沢温泉のスキー場であることを突き止める。
東郷は警察に届けずに自力で隠された生物兵器を回収して来いと栗林に命じます。しかし野沢温泉スキー場は日本最大級の敷地面積を誇るスキー場でした。
しかも受信機・発信機が持つのは4日間というリミットつき。
栗林は中学生の息子と共に野沢温泉スキー場にやってきます。栗林は20年ぶりのスキーで早速穴に落ちてしまいます。
そんな栗林を救助してくれたのはパトロール隊員の根津(大倉忠義)でした。
そして栗林を監視する怪しい人影も一つ。怪しい人影の狙いはK-55でした。(まぁ怪しい人影はムロツヨシなんですけどね(笑))
栗林は再び根津に助けられることになり、ケガをしてしまったこともあり根津に事情を話す。
もちろん何万人の命を奪うかもしれない生物兵器だという事は隠し、中身はワクチンでそのワクチンを待っている人がいるという嘘をつきます。
根津は協力することを約束し、さらに根津と仲のいいスノーボーダーの千晶(大島優子)もワクチン(本当は生物兵器)の捜索に協力します。
果たして栗林、根津、千晶の三人は生物兵器を期限内に見つけ出すことが出来るのか。
そしてK-55を狙う怪しい男(ムロツヨシ)の狙いとは。
鍵を握るのは栗林の中学生の息子、そして地元の中学生たち??
事態は二転三転と転がっていきます。
まるで雪山を転がるように…。
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映画『疾風ロンド』感想・評価
実は東野圭吾さんの原作小説は読んでいないのですが、たぶん
小説の方が面白いだろうな
というのが率直な感想です(笑)
勘違いしないでほしいのですが、映画がつまらないわけではないんです!むしろ
面白かったです、普通に。
ただ、
思ったより疾走感のない映画だったなぁと思います。
なんかタイトルとかジャケットに勝手に影響されていたのかもしれません(笑)
疾走感があったのはムロツヨシさんと大島優子さんのスノボのチェイスぐらいでした。しかも間違いなくスタントマンでしょうけど(笑)
ムロツヨシさんこの映画では良かったなぁと思います。
福田監督作品の時より断然好きです。
大島優子さんもなんだか可愛らしくて良かったです。
お芝居も全然良かったと思いますし。
大倉忠義さんですが、よく考えるとあんまりこの人の芝居って観てないかもしれません。
なのでできないのか意図的なのかわかりませんが、この映画ではこれでもかというぐらい『普通』に演じていた印象です。
役的にもそれで全然オッケーなのでいいと思いますが、他の作品もこんな感じなのかなって思いました。
岡田准一君みたいに役者になるような気がしてしまいました。
監督の経歴見て納得しましたが、生瀬勝久さんなどとっても贅沢な使い方をしています。
でも生瀬勝久さんはワンシーンでもしっかり爪痕残しています。さすがだなぁと思わされます。
そして阿部寛さんはもう言わずもがなで面白くて魅力的に演じてくれています。阿部寛さんはもはや
『ズルい領域』に入っている俳優なのではと思っています(笑)
コミカルにやってもしっかり面白いし、ビシッとするとカッコいいし、スタイルも恐ろしくいいから被写体としても画面が締まりますし、そしてなにより芝居がしっかり上手いという、
『ズルい領域』に入っている役者なんです。
こういう人がバンバン三枚目をやってしかも上手かったら勝てないです。
コミカルな演技の上手さも変顔とかそういうレベルの低い話じゃなくて、間とか空気感でしっかり笑わせてきますし。
監督たぶんテレビの人なのかな~っていう撮り方は正直感じる映画ですが、いろいろ効果をだそうという努力も感じました。新しさは特に感じませんでしたが。
もうちょっと緊迫感出すところで出せたらもっと面白いのになぁって感じました。
コミカルな部分との落差も出るし。全体的に緊張感が足りないと言うか。
日本映画で言ったら『ミッドナイトイーグル』ぐらいのテイストにしてコミカルな部分混ぜ込んでくる感じで観たかったというのが個人的な贅沢な思いです。
柄本明さんと戸次重幸さん、野間口徹さん、良かったです。さすがです。
重くなく軽い気持ちで観れる映画です。万人に楽しめる作品だと思いますので、良かったらまだの人は是非観てみて下さい!
観た人は感想お持ちしています。
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