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2.5次元俳優とは?2.5次元俳優と舞台俳優の違いを解説
『最近流行り(?)の2.5次元俳優について質問させてください。
2.5次元俳優と呼ばれる役者さん達は、そうではない役者さん達とはなんか違うものなんですか?
例えば2.5次元俳優とそうでない俳優とで演技力の差があったりするのでしょうか。
2.5次元俳優は普段のレッスンのメニューが他の俳優と違うのでしょうか。
また、一度2.5次元俳優なってしまうとそれしか仕事がなくなったり、他の舞台やミュージカルや映像の仕事がもらえなくなるということはありますか。
2.5次元というジャンルは専門性が高く閉鎖的なものであるのか、それともただの俳優業の一部として流動的に人の出入りのあるものなのかどうか、という点が知りたいので、教えてください。
個人的には、2.5次元俳優さん達の殺陣やアクションはキレが半端なく、皆おそろしい運動神経をお持ちだなぁ、とおののいてしまいます。』
ご質問ありがとうございます。
2.5次元俳優と普通の俳優との違いについて
2.5次元俳優と呼ばれる人たちとそうでない俳優たちとの違いについてですが、結論からお伝えすると特に違いはありません。
なぜなら2.5次元俳優と呼ばれている俳優たちは、ほとんどの人が2.5次元作品だけに出演したくて俳優活動をしているわけではないので、2.5次元俳優と呼ばれていない他の俳優たちと特に変わりはありません。
2.5次元俳優と呼ばれている俳優たちのほとんどは、2.5次元作品(ミュージカルや舞台)のオーディションを受けて合格して出演し、そのまま他の2.5次元作品に出演し続けているうちにいつのまにか『2.5次元俳優』と呼ばれるようになっていった感じです。
また2.5次元のミュージカルや舞台を制作している会社はネルケプランニングやマーベラスなど、有名どころだと数がそこまで多くないので(近年は増えていますが)、同じ俳優をいろんな2.5次元作品で起用する傾向があるので、気付けば2.5次元作品しか仕事をしていないという俳優もいます。
そういう俳優たちが今の時代では『2.5次元俳優』と呼ばれるようになります。
2.5次元俳優ならではの「成長を楽しむ観劇方法」
ストレートプレイもありますが、基本的に2.5次元は代表的な『テニスの王子様』をはじめミュージカル作品が多いのが特徴。
演技だけでなく歌やダンスなど求められるスキルも多くなります。
こういった2.5次元舞台では新人発掘の意味も込めてか、そこまで実力が伴っていない俳優がメインキャストに抜擢されることも少なくありません。
特にダンスや歌唱の部分では少し心もとないレベルで本番を迎えることもあり、そこから公演を重ねてスキルアップしていく様子を見るのも楽しさの1つとなっています。
成長を見るのを楽しむといった感じですね。
キャリアや実力がその時点で不足している俳優たちがキャスティングされる理由としては、漫画やゲームやアニメなどの原作のキャラクターに似ていることが前提となるためということもあるでしょう。
将来性を見据えて抜擢しているケースももちろんあるでしょう。
ただ選ばれた俳優にとっては大チャンスですし、成長できる最高の場を与えてもらっていることになります。
2.5次元俳優は運動神経が良い・身体能力が高い俳優が多い
ご質問の回答が前後しますが、2.5次元俳優と言われる人たちの運動神経がおそろしいということですが、これもおっっしゃる通りで2.5次元俳優は運動神経の良い、身体能力の高い俳優が実際に多いです。
俳優の世界ではそういう人たちのことを『身体がきく』というのですが、やはりアニメやゲームのキャラクターはすごい動きをすることが多いので(作品にもよりますが)、その動きをなるべくリアルに表現するためには運動神経はかなり重要な要素。
ダンスを踊るだけでも運動神経は要求されますし、アクションシーンも多くアクロバティックな動きを要求される作品も多いです。
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代表的な2.5次元俳優を紹介
主な2.5次元俳優
佐藤流司・鈴木拡樹・岡宮来夢・植田圭輔・黒羽麻璃央・三浦宏規・北村諒・荒牧慶彦・崎山つばさ・高野洸・鳥越裕貴・松田凌・横田龍儀・染谷俊之・太田基裕・東啓介・大平峻也・和田雅成・荒木宏文・醍醐虎汰朗・松岡広大
2.5次元俳優の収入面は?
もちろんキャリアや人気など人によりますが、2.5次元俳優は2.5次元作品に出演するだけで充分俳優として生活していけます。
舞台俳優というと儲からないイメージを持つ人も多いと思いますが、人気の2.5次元俳優はまったくそんなことはありません。
舞台俳優は儲からない?ギャラや年収は?2.5次元俳優は収入が低い?
2.5次元のミュージカルや舞台は公演回数が多い作品が多いので、それなりのギャラをもらえることになります。
もちろんお客さんが来るから公演回数を多くできるわけですが。
2.5次元俳優はドラマや映画など2.5次元作品以外の仕事をしづらくなる?
2.5次元俳優は他の舞台やミュージカル、映像の仕事がもらいづらくなるといったことはありますか?ということですが、これに関しては、少なからずあります。
ただあくまで昔はといった感じです。
現在は2.5次元作品の評価される部分も多くなってきていますし、2.5次元俳優と呼ばれる俳優は多くのファンを持っている俳優が多いので、制作側としても起用したい気持ちもきっとあるはず。
ただ2.5次元というジャンルを認めないというか、色眼鏡で見ている業界関係者が未だにいるのも事実。
そういった人たちは2.5次元俳優を実際に見ることなく先入観で実力を疑問視する傾向があるので、2.5次元作品に出演しているということで起用されないことも残念ながらあります。
2.5次元俳優をテレビドラマや大きい映画でなかなか見掛けないのは、ただ単に2.5次元俳優の所属事務所が大手事務所じゃないケースが多いからということもあります。
中には大手の人もいらっしゃいますが、そうじゃない俳優の方が圧倒的に多いので、なかなかテレビドラマに食い込むのは難しいのかもしれません。
テレビドラマは事務所の力がかなり関わってきます。実際に2.5次元作品に出演していた大手事務所の俳優はその後にテレビやドラマで活躍しているケースが多いです。
2.5次元はもはや閉鎖的なジャンルではない
僕個人の印象としては、2.5次元というジャンルは決して閉鎖的ではないと思っています。
海外からも支持されている規模のモノになっていますし、これからも人気が落ちるということはないんじゃないかなと。
俳優業の一部として流動的に出入りがあるものなのか?ということですが、その形が個人的には理想かなと思います。
2.5次元作品に多く出演していて、その後に映画の世界で活躍してもまた2.5次元作品に出演してっていう形がいいのではないかと。
変な垣根とかは必要ないと思うので。
昔は『仮面ライダー』や『戦隊シリーズ』をやるとその後は売れないなんて言われていた時代もあったわけですが、今や若手俳優の登竜門って呼ばれていますからね。
2.5次元というジャンルもそうなっていく可能性はじゅうぶんあるでしょう。
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2.5次元俳優に強い俳優養成所を紹介
2.5次元俳優になるには基本的に2.5次元作品のオーディションを受ける必要があります。
オーディションを受けるためには芸能プロダクションに所属する必要があります。
スカウトなどをされて芸能事務所に所属できればいいですが、スカウトされる人はほんの一握りです。
2.5次元俳優になるためのルートの1つとして、俳優養成所に通うのもオススメ。
2.5次元の人気の上昇に合わせて2.5次元俳優に特化した養成所も増えています。
2.5次元俳優になるためのオススメ芸能事務所・俳優養成所を紹介しているので参考にしてください。
2.5次元俳優になるには?オーディションや2.5次元に強い芸能事務所を紹介