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映画『ナチョ・リブレ 覆面の神様』作品情報
今回の絶対おすすめ映画は『ナチョリブレ 覆面の神様』です。
映画『ナチョリブレ覆面の神様』はジャックブラック主演の実話が元になっているコメディ映画です。
コメディという事で軽く観られる映画であることは間違いないのですが、終盤はしっかり感動させてくれます。
ジャックブラックの良さをしっかりと引き出した演出でとても楽しめる映画になっています。
それでは『ナチョリブレ覆面の神様』の映画紹介です。
映画『ナチョリブレ覆面の神様』は2006年に日本公開されたアメリカ映画。
上映時間は92分。
監督はジャレッド・ヘス監督。
『ナポレオンダイナマイト』を監督しています。
『ナポレオンダイナマイト』はアメリカで一大旋風を巻き起こした映画です。
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キャストは
イグナシオ(ナチョ)…ジャック・ブラック
スティーブン(ヤセ)…エクトル・ヒメネス
シスター・アンカルナシオン…アナデラ・レゲラ
ギレルモ…リチャード・モントーヤ
海辺のまじない師…ピーター・ストーメア
ラムセス…セサール・ゴンザレス
チャンチョ…ダリウス・ロセ
ほか。
映画『ナチョリブレ覆面の神様』ネタバレ・あらすじ
舞台はメキシコ。
幼い頃に両親を亡くしたイグナシオ(ジャックブラック)は、修道院の孤児院で調理係として働いています。
イグナシオは孤児院で暮らしている子供たちに愛情を持っていて、美味しい料理をお腹いっぱい食べてもらいたいと常々思っていました。
しかしイグナシオは修道院から満足いく予算をまわしてもらえず、自分でも納得のいく料理を作れないでいました。
イグナシオの料理の見た目はひどいもので味の方もいつも酷評されていました。
ひどい料理をいつも提供しているイグナシオは神父や修道僧からよく思われる存在ではありませんでした。
子供たちもイグナシオが食卓に料理を並べるのをいつもうんざりした顔で見ていて、中には「たまにはサラダを食べたい」とイグナシオに直談判する子もいました。イグナシオに悪気はないのですが…。
そんな中、修道院にシスターアンカルナシオン(アナデラレゲラ)がやってきました。
イグナシオは美しいシスターアンカルナシオンに一目ぼれをしてしまいます。
しかしお互いの立場上どうすることもできず悶々とした日々を過ごしていました。
イグナシオは幼い頃からプロレスラーに憧れていました。
プロレスの恰好をしては叱られている子供でした。イグナシオが夢中になっていたのはメキシコのプロレス『ルチャリブレ』で活躍している覆面レスラーのルチャドールでした。
イグナシオはいつかは自分も覆面レスラーとしてリングに上がり、活躍して大金を稼いで、そのお金で子供たちにお腹いっぱいの美味しい料理を食べさせたいと夢見ていました。
しかし修道院では争いをしてお金を得るプロレスは悪とされていて、子供たちがテレビでプロレスを観ることも禁止されていて、試合に出るなど到底できることではありませんでした。
イグナシオは町に出て孤児のための寄付活動をしていました。
そこに強盗にきたスティーブン(エクトルヒメネス)が現れ、イグナシオはスティーブン戦うも結局奪われてしまいます。
寄付を奪われてしまったイグナシオの作る料理はまたもやさんざんな料理で、神父や修道僧は「こんなひどい料理は初めてだ」と罵ります。
イグナシオは怒り、まともな仕事を見つけると言って修道院を出て行ってしまいました。
レスラー募集の広告を見たイグナシオは、強盗を働いたスティーブンを探しに行きます。チップスのかけらを道端に置いておくとスティーブンが現れて拾い食いを始めます。
イグナシオはスティーブンを捕まえようとしますが、またもや返り討ちにされ逃げられそうになります。(スティーブンも決して「強い」という感じではありません。)
去っていくスティーブンにイグナシオは「レスラーになって一緒にタッグを組んで欲しい」と告げます。
スティーブンは「頭がおかしいんじゃないか」と言って相手にせず、そのまま去ろうとします。
イグナシオが「試合に勝てば賞金が出る!」と付け加えると、スティーブンは顔色を変えてイグナシオとタッグを組んでリングに上がることを了承しました。
2人は独自の練習方法でレスラーとして自分たちを鍛えていきます。かなり独特な練習法です。
そしていよいよアマチュアのリングに上がることになります。
イグナシオが修道院にバレるとまずいということで2人とも覆面をつけてリングに上がります。
イグナシオは元々覆面レスラーに憧れていたので修道院に関係なく覆面をつけていたと思いますが。
さらにリングネームも自分たちでつけ、イグナシオはナチョ、スティーブンはヤセとしてリングに上がりました。(あらすじは以下『ナチョ』『ヤセ』)
意外にも動けるナチョとヤセでしたが、運に見放されて初試合で黒星を喫します。試合後に控室で悔しがっていると試合の責任者が来て封筒を渡してきます。
ナチョが「これはなんだ?」と聞きます。責任者は「ファイトマネーだ」と言い、勝たないと賞金がもらえないと思っていたナチョとヤセは喜びます。
さらに責任者は「お客がお前らを気に入ったみたいだ。試合を組んでやるから来週も来い」とナチョとヤセに言い、2人は大喜びしました。
その後も試合に出てお金を稼ぐナチョとヤセ。ナチョはその金で孤児院の子供たちに野菜たっぷり凝った料理を振舞えるようになり、子供たちも喜んでいました。
ヤセはホームレスのような暮らしをしていたのですが、リングに上がりうお金を稼ぐことでまともな生活を手に入れていきました。
しかしナチョとヤセのタッグは未だに勝ち星に恵まれていませんでした。観客を喜ばせることはできているもののどうしても勝利することができません。
ナチョは勝利を渇望し、お金なんていらないから勝ちたいと強く思うようになっていました。
ナチョは強くなるための方法を考えます。
ナチョが思いついたのは現在最強のプロレスラーとして君臨している覆面プロレスラーのラムセス(セサールゴンザレス)に教えを乞う事でした。
早速このアイディアをヤセに話しますが、ヤセは「僕らみたいなアマチュアをプロレスラーが相手にするはずがない」と悲観的な感想をナチョに言います。
それでもナチョはあきらめず、ラムセスとラムセスのマネージャーに取り入るために、ラムセスが参加するパーティーに潜り込むことにします。
それなりにキレイな洋服を着てパーティー会場に入ろうとしたナチョとヤセでしたが、入り口の警備員にあっさり止められてしまいます。
ナチョが「レスラーだ」と言い張っても門前払いをされるだけでした。
仕方なく演奏者たちに交じってパーティーに忍び込んだナチョとヤセでしたが、結果的にラムセスとラムセスのマネージャーに相手にされず嘲笑されてしまうだけでした。
ラムレスのマネージャーはナチョに、今度開催されるバトルロイヤルで優勝すればラムセスと試合する機会を与えてやると言いました。
ラムセスとの試合は5000人の観客が見ている中で行われる予定です。
ナチョが子供たちを連れて散歩をしているとラムセスと出くわします。
ラムセスと一緒にいるのはバトルロイヤルに参加予定の大柄の覆面レスラーと、ナチョがデビューして2試合目で対戦して敗北を喫したレスラーでした。
孤児院の子供の1人がラムセスのファンだと言い、ナチョに「サインがもらえないか頼んで」と言ってきます。
ナチョは複雑な気持ちでしたがラムセスのところに行き、丁寧にサインと写真を子供たちのためにお願いできないかと頼みました。
性格最悪のラムセスはナチョを無視し、ナチョが肩を触るとナチョのことを突き飛ばしました。
一緒にいたレスラーたちは笑っていてナチョは悔しさを滲ませました。
ナチョは修道院でミサに参加していました。修道院にはナチョがレスラーとして活動していることを知られていませんでしたが、ミサの最中にナチョの修道服にろうそくの火が燃え移ってしまいます。
燃える洋服をまといながらジタバタしているナチョのプロレス用のタイツが見えてしまいます。
ナチョは消化のために屋外に走って出て行き、なんとか消化をしたものの修道院に戻ることなくそのまま去っていきました。
いよいよバトルロイヤルの日がやってきました。
ナチョとヤセ、他にも個性的なレスラーたちが参加しています。
ヤセは中盤でリングアウトしてしまい、敗退してしまいます。リングアウトすると一発アウトのルールです。
終盤になりリング上にはナチョと屈強そうな黒の覆面レスラーだけが残ります。
ナチョは臆することなく相手に向かっていきます。しかしその瞬間リング下にいたレスラーに足を引っ張られて転倒してしまいます。
ナチョはリングの外に相手に出されてしまい、あえなく敗退となってしまいました。
ナチョはすべてを失ったと落胆し、修道院にも戻ることができずに1人途方に暮れていました。
砂漠のような荒野で暮らしだしたナチョの元にスティーブンが現れます。
スティーブンはナチョに勝ってラムセスと戦うはずだった覆面レスラーが足を怪我して出場できなくなったので、2位だったナチョに出場権が巡ってきたと話しました。
実はこの覆面レスラーは買い物をして座っているところを子供にパンを取られそうになり、その子供とパンの取り合いをしているところを、その現場にたまたまいたスティーブンが乗っていた手作りバイクで子供を助けるために覆面レスラーの足を轢いたのでした。
結果的にナチョがラムセスに挑戦できることになりました。
ナチョは動揺を隠せないでいましたが、手芸が得意なスティーブンはナチョのために覆面を作ってきていて、ナチョはラムセスに挑戦することを決意しました。
ナチョは修道院にいるシスターアンカルナシオンに手紙を書き、愛の告白をし、試合のことを伝えました。手紙はスティーブンがシスターアンカルナシオンに届けてくれました。
いよいよラムセスとの試合となります。
ナチョのセコンドにつくのはもちろんスティーブンことヤセです。
大観衆の中でリングに上がるナチョ。これまでの自分が行ってきた試合会場とはまったく違う雰囲気に完全にのまれていました。
ラムセスが大歓声の中、派手に入場してきます。ナチョも負けじと堂々としています。
試合が始まりますがナチョはラムセスに完全におされます。たまにいい技を繰り出すのですが、なかなか次に続きません。
ナチョはラムセスに無理やりマスクを取られてしまい、大観衆の前に素顔をさらすことになってしまいました。
リングに叩きつけられ、ラムセスに足で踏んづけられて身動きができなくなっていうナチョは苦痛に顔を歪めています。
ナチョの目線の先には観客席へと出る階段がありました。
そこにシスターアンカルナシオンが現れます。
そしてシスターアンカルナシオンに続いて覆面をつけた孤児院の子供たちが続々と現れました。ナチョの応援にやってきたのです。
この光景を見たナチョにパワーがみなぎります。ナチョはラムセスを跳ね返し、猛攻撃を仕掛けます。
コーナーに上がったナチョはリング下に落ちて逃げ惑うラムセスに向かってボディアタックをお見舞いしました。(この時のナチョのダイブの飛距離が半端じゃない)
果たしてナチョは勝利を収めることができるのか…?
結末は本編で…。
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映画『ナチョリブレ覆面の神様』感想・評価
映画『ナチョリブレ覆面の神様』、とってもハートフルな映画です。
『スクイールオブロック』もそうですがジャックブラックのハートフルな映画って本当にあったかくて最高なんですよね。
そしてしっかりたくさん笑わせてくれるのでそこもまた最高の気分になれる大きな要因です。
ジャレッドヘス監督は『ナポレオンダイナマイト』の監督なわけですが、この『ナチョリブレ覆面の神様』でもジャレッドヘス監督らしさがふんだんに出ているのですが、それに関してはジャックブラックではなくてタッグを組んだヤセことスティーブンを演じたエクトルヒメネスの方が演出で活かされている印象です。
ジャックブラックももちろんなのですが、ジャレッドヘス監督は個人的にはシュールな笑いを得意としている印象なので、どちらかと言えばエクトルヒメネスがその役割を担っていました。
ジョンヘダーと同様にキャスティング能力にも非常に長けている印象です。
プロレスのシーンも迫力はあるものの必ず笑いの要素を入れているので、どのシーンも楽します。
子供たちも本当に可愛くて思わず微笑んでしまいます。
最高に面白くて最高にいい気分になれて、笑って感動できる映画です。
おすすめ映画です。ぜひ。
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映画『ナチョリブレ覆面の神様』
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